こんにちは、ポトフです
前回の記事で、就活に出遅れSEに就職した記事を書きました
今回はその続きです
前回記事を読んでない方は以下からお読みください

では、本編をどうぞ
楽しい研修時代から初現場のギャップに苦しむ
新卒でベンチャーのIT企業に入社しました
小さい会社でしたが、奇跡的に入社が同じタイミングの同期が一人いました
自分も同期もプログラミングに関しては全くの素人だったため、入社から半年間は本社で研修をしていました
研修時代は同期とプログラミングの基礎を学び課題に取り組みながら少しずつ成長していけたのでとても楽しかったですね
半年間研修を続け、晴れて現場デビューとなりました
私のいた会社は某金融機関のシステムを作る会社で金融機関のシステム開発現場にいく客先常駐のスタイルでした
現場に行くと、そこには自社以外にもたくさんの会社の人がいて、自分が関わるチームだけでも総勢100名以上はいたと思います
そこに先輩と2人で配属されました
業務内容は既存のシステムを大幅に変更するというもの
先輩も多忙だったため、
「まずは今のプログラムのコードを読んどいて」
とプログラムを読まされましたが、正直これが
まったくわからん
研修でレベル1から徐々にステップアップしてレベル5くらいになってたのが、
現場に出ていきなりレベル50の敵が現れたような感じでした
毎日プログラムのコードを読むものの、まったくわからず苦しみました
ただ新人ということもあり、ほぼ先輩の力を借りるような形でどうにかこうにか1つ目の現場をやり過ごしました
毎日地獄の終電帰り
システム開発をしていると人数がたくさん必要な時期とそうでない時期があります
自分のような新人はシステムが完成する前に次の現場に移動することが多かったです
1つ目の現場に5カ月、2つ目の現場に6カ月在籍し3つ目の現場に配属されました
入社から約1年半経過したこともあり、3つ目の現場ではガッツリ働かされました
会社は9時~18時までが定時でしたが、毎日5時間半残業させられ、23時半まで働いていました
家まで片道1時間半かかっていたので、毎日帰宅は深夜1時頃。
そこからお風呂とごはんを食べて寝るのは深夜の2~3時。
翌日は6時過ぎに起きて、7時には出勤していたので睡眠時間は3~4時間くらいだったと思います
この当時は本当に寝不足だったので
出勤~18時までは4割くらいの力で仕事をして18時の定時過ぎからやっとエンジンがかかり出すというものすごく効率の悪い働き方をしていました
とは言っても、周りもみんな遅くまで残っているので早く帰れる雰囲気はみじんもありませんでしたが……
バグ発生!事情聴取と始末書に追われる日々
就活のときにSEの先輩に
「仕事のやりがいは何ですか?」
と聞くと
「自分が作ったプログラムが動いた時です!!」
という回答を何度か聞きました
あれ、
はっきり言ってウソです
というより、おそらくその先輩たちはまだ現場でプログラムを作っていなかったんでしょう
研修時代は確かに自分が作ったプログラムが想定通りの動きをするととても嬉しかった記憶があります
ただ現場ではプログラムを世に出す時は楽しさなど全くありません
ただただ
「どうかバグが出ませんように」
と祈るだけです
そして悲劇は起こりました
プログラムをお客様向けに公開するシステムリリースのときに私が作ったプログラムでバグが発生したのです
※バグとは … 作ったプログラムが正しく動かないこと
バグの修正は自分がやった記憶がないので、おそらく当時の上司がすぐに対応してくれたのでしょう
しかしそこから連日の事情聴取が始まりました
金融機関
⇒ 金融機関のシステム担当
⇒ 大手システム開発会社
⇒ 下請け会社
⇒ 孫請け会社(自社)
という構造でしたので、各所に説明をしなければなりませんでした
当時の上司と2人で毎回説明と謝罪をする形でしたので、基本的には上司が説明してくれて自分はほぼ話す機会がなかったのですが、それでもすごくしんどかったのを覚えています
他社対応が終わったら今度は自社対応です
バグを出したことで社長はカンカンに怒り、始末書を書かされました
ただ、これが何回出しても受け入れてもらえないんです
「ここの内容はおかしいだろ」
「ここ意味わかんない」
「事実と違うだろ」
いわゆるワンマン社長でしたが、好き嫌いが激しく嫌われるととことん嫌がらせをされる風潮がありました
始末書なので、メールなどで出すわけにもいかず、ただでさえ忙しい現場なのに合間を縫って始末書を提出しに本社へ行ってました
最終的には
「自分の真剣さや意識の低さが原因でこのバグを起こしてしまいました。
全て私の責任です。」
という内容を書かされ、やっと終わった記憶があります
社長は事実などどうでもよくて、初めから私の個人的な責任にしたかったので始末書を何度も突き返されていたのでしょう
そんな地獄のような毎日も現場配属から8カ月でやっと終わりを迎えました
次の現場への移動が決まったのです
毎日つらい、寝たくない、起きられない、駅でおりたくない、鬱
4つ目の現場は2つ目の現場に出戻りする形でした
知った顔も多く、業務時間も3つ目の現場に比べるとそこまで長くなかったので、少し落ち着きを取り戻しました(といっても毎日3時間くらいは残業してましたが…)
当時の上司がとても面倒見がいい人で私もその上司が好きでした
上司は私に期待してくれていたのか、私の仕事のやり方を良くしようとよく怒られていました
初めのうちは改善しようと頑張っていましたが、やってもやっても改善できず、前の現場での疲労もあり、徐々に鬱っぽくなっていきました
そもそもこの仕事に興味がなく、このまま頑張っても無駄なんじゃないか
SEの仕事を続けていくのは無理なんじゃないか と考えるようになりました
ちょうど一人暮らしも始めた時だったので、最悪のループにハマっていました
仕事ツラい
↓
朝を迎えると仕事に行かなければいけない
↓
寝ると次の日の朝が来てしまうので、夜寝たくない
↓
毎日AM4~5時頃まで夜更かし
↓
翌日7時頃起床するが、寝不足なので起きるのメチャクチャつらい
↓
最悪なメンタルで毎日ギリギリに出社
こんな状態だったので、遅刻や欠勤も何度もしました
職場の最寄り駅に着くと
『電車乗り過ごしてこのままどこか遠くへ行きたい。逃げたい』
と毎日毎日思っていました
そして訪れる限界。仕事中涙が止まらなくなり退職。
ある日の仕事中、いつものように上司と話していました
自分から説明をしていた時にいきなり言葉が出なくなり、涙があふれ出しました
隠そうとしましたが、涙が止まらなくなり、上司も異変に気付いて二人で外に出て少し散歩をしました
以前から私の勤務態度や鬱っぽい状態を見て、察していたのでしょう
上司は私が落ち着くのを待ってくれて、歩きながら言いました
『限界か?』
私は絞り出すように
『もうこの仕事を続けていくのは無理です』
と言いました
そのあと色々話をされましたが、何を言われたか覚えていません
その後、上司の説得や、プロジェクトが終わるまでいてくれと言われて数カ月在籍したのち退職しました
このあと無気力な無職期間へと入っていきます。
続く
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